第426話 エルフィーラ王国
ラムンセン大陸のある国・・・
「うーん・・・
ここなのかい・・・?
ぱっとこない国だねえ・・・」
ジョルジュは、スノーエンブルム社製「プロレス・チーズ」を齧りながら言う。
欠片を、白衣のポケットから顔を出したネズミ姿のニコの口許に持っていくと、ニコは欠片を齧る。
「あむあむ・・・
文明の発展レベルは平均的ですね・・・」
「エルフィーラ・・・
この国は、「アルテルンセン帝国」の生き残りのエルフたちが遺伝子欠損のため寿命を縮めながら変異を繰り返して、ライトエルフとダークエルフに分かれて生きていた国よ。
もっとも・・・
二代目レイストの介入もあって、両種族が混血を繰り返し、遺伝子欠損を克服。
大陸をラムンセンと二分したわ。」
私の話を聞くうち、ジョルジュはがたがたと震え始めた。
いじわるしてやるか。
「・・・君・・・
わかってるね・・・」
「ええ。
そう・・・
エルフィーラの人々の先祖は、あなたが「核攻撃」した「旧アルテルンセン帝国」のエルフ族よ。」
「た・・・確か、遺伝子欠損は克服したけど、寿命が縮まったって・・・」
「ええ。
だいたい百年。」
普通のエルフは千年。
「・・・・・・
僕・・・
ここをかつて攻撃したこと・・・
後悔してる・・・」
私は、ジョルジュの首元を引っ掴んで、ひきずっていく・・・
「王宮までいくわよ。」
「なんですか・・・?
「核攻撃」って。」
ニコが尋ねた。
「単純にいうと、都市を数回破壊できるほどの威力を持った爆弾よ。
ジョルジュは、銃弾にして使ったみたいだけどね。」
「???」
「破壊力ではなく、おまけの「放射能」が怖いのよ。
これはね・・・
遺伝子情報を破壊するの。」




