第423話 青銅魚
仕事が一段落したファクトリアは、自宅の研究工房に籠もった。
「にゃーははは!
やるにゃ!
ライテス卿の「銀魚」に続いて、あちしが「青銅魚」をつくるにゃ!」
ファクトリアは、個人端末を起動させる。
モニターに画像が、映し出され、「ミクロソフト・99」というロゴが展開する。
ミクロソフトは、ミケランジェロ一族の科学導師ミクロ・ミケランジェロが立ち上げた個人用・電算機の会社である。
「さて・・・」
「生物」と書かれたフォルダをクリック。
訳のわからないデータが、わんさかと画面を走る。
「にゃーははは!」
ファクトリアは、キーボードを物凄い速さで叩いていく。
一見、めちゃくちゃにやっているように見えるが、そうではない。
怖ろしいことに、一文字たりとも誤字脱字がないのだ。
「えっと・・・
色素は、金魚がこうで、銀魚がこうだから・・・
こうすればいいにゃ・・・」
そして・・・
机の上に、金魚の卵が入ったシャーレを置く。
「さあ!
新しい生命よ!
生まれるにゃ!」
プラグ状の金具を、シャーレに入れ、「ENTER」キーを押す。
画面に、「成功しました」と文章がでる。
「後は、孵化を待つばかりにゃ!
にゃーははは!」




