第412話 カーバイン王家とは
「いやあ・・・
こんなのどかな国は、ここくらいではないのか・・・」
王宮の応接間で、紅茶を飲みつつくつろぐ、リヒャルト陛下。
「まだ青いみかんなの。」
ユニィが、どっさりの「青いみかん」を籠一杯にもってくる。
「王太子殿下・・・
「未完成」はよくない。
「完成品」をいただきたい。」
「わかったの。」
しずしずと下がるユニィ。
「・・・殿下のギャグを・・・
できるにゃ・・・」
評議委員のローブを着たナキが、絶句する。
やがて、おいしそうなみかんを運んでくるユニィ。
「「完成品」なの。」
「かたじけない。」
一つ手に取り、皮をむき、食べるリヒャルト陛下。
「う・・・うまい!
いやあ・・・
ウチの王家は、連合でも特別視されているのでね・・・」
「特別とは・・・?」
「「神」を輩出した家系なのだ。」
そのとき、ひょこっとリケちゃんが現れる。
「呼んだかにゃ?」
「うーむ・・・
ちょっと違う。
「神」・・・
創造神王の長・創造神帝の転生体が、我が家系から生まれたのだ。
そして、彼が破壊神王・破壊神帝と和解し、宇宙を平定したのだ。
はは・・・
こんな話をしても、自慢にしかならん。」
「「「「・・・・・」」」」
すげえよ・・・




