第408話 会見
要塞空母艦リシテアール・・・
国連事務総長クラディスを初めとする、各国の君主が集まっていた。
その中には正装をした大魔王や、平和神リケ・ミケランジェロの姿もある。
私、ミリアムは、君主たちの一歩前にアルナスや実験用マウス一号と共に、国王リヒャルト・カーバインを直接見る形で立っていた。
「キティルハルム女王ミリアリア・キティルハルムです。
よしなに。」
「トラルティール王国科学長官兼国連軍総参謀アルナス・ライテス。
お見知りおきを。」
「大魔王代表・鼠の大魔王実験用マウス一号。
よろしく。」
「・・・・・・!?
私は、カーバイン王国国王リヒャルト・カーバイン。
わが国は、銀河に続く第二の貴星系との交流を目指している。
よしなに。」
言うだけいうと、リヒャルト王はいきなり爆笑を始めた。
「ぶわッははは!
実験用・・・?
獣人なのに・・・?」
実験用マウス一号は、少しむっとする。
「リヒャルト陛下・・・
いくらなんでも・・・」
「こ・・・これはご無礼を・・・
こんな名前の者は、どこにもいないのでな・・・」
「ま・・・まあ、いいでしょう。
私たち三人は、「リシテアール三賢人」と称されます。
特に私たちが、他よりも高い技術を持った科学導師だからです。」
「ほほお・・・」
リヒャルト王の目が、輝いた。




