第407話 リヒャルトVSパルパス
「うひゃあッ!」
哨戒任務中のパルパスは、正体不明の艦隊の「宣戦布告」に度肝を抜かれた。
「私は、カーバイン王国国王・リヒャルト・カーバインである!
人類を害し、神々に歯向かい、宇宙を滅しようとするそなたらの思想・・・
断じて許すまじ!
それが、いかに善の心を源にしようとも、「絶対悪」である!
ゆえ、私自ら成敗いたす!
そこになおれいッ!」
まるで、邪馬台国の時代劇のようだ。
一方、パルパスは・・・
「ぎゃあッ!
なんだ、この王様!
クソ真面目で怖い!」
それでも、艦隊を整え、対応する。
「神波動閃熱砲撃てぇ!」
悲鳴のようなパルパスの、命令が響く。
しかし・・・
「神波動盾展開!」
カーバイン艦隊の防御を破れず、阻まれてしまう。
「ふッ・・・
リシテアールならいざ知らず、きさまらのような者がこのような技術を持っているとは、許しがたし!」
「ぎゃあ!
日頃の怠慢が、祟ったあッ!」
そう。
パルパスは、人猫であることと、「怠惰の大魔王」であることをいいことに、さぼってばかりいた。
「そのツケが、これかあッ!?」
おそらく、ナキですら、「怠慢勝負」には彼には勝てまい。
カーバイン艦隊は、パルパス艦隊を旗艦を除いて全滅させ、第六惑星へ向かった。




