第401話 最初の総合導師の矜持
「・・・・・・
陛下がいつも、言っておられるにゃ・・・
万人にとって賞賛でも、その人にとって侮辱である場合もあるって・・・」
ナキが呟いた。
「いかにも。
我が盟友にして、心の弟子を名乗る方の学友だけのことはある。」
アルナスは、微笑する。
「かつて地球時代、私は笑うことをやめた。
職場の上司が、私の「苦笑」を「嘲笑」と決め付けたからだ。
ライテスになってからは、人を笑わせるかツッコまれるかに終始した。
それだけだ。
そんな、私だ・・・
ひねくれすぎているのは判っている。
が・・・
それを判ってもなお、こう言う者は・・・
私を理解しようとせぬ者と見ているが・・・」
お・・・
おおう・・・
私の目頭が、熱くなってきた・・・
「わ・・・私は今・・・
猛烈に、感動しているぅッ!」
涙が止まらない!
そんな私を見て、アルナスは言う・・・
「お分かりか!
ミリアム陛下!」
「わからいでか!
おお・・・」
「「「心の友」よ!!!」」
私とアルナスの声が、唱和した。
「・・・バカだね・・・
この二人・・・」
実験用マウス一号が、ツッコむ。
「ライテス君は、アルナス君になってから拍車がかかったな・・・
勇者を陽動にして、宇宙戦艦を起動させたり、宇宙戦艦で突入して少数精鋭で攻めたり・・・
普通、思いつかない・・・」
「くくく・・・
アホ総合導師か。」
アルナスは、溜めて言う・・・
「褒め言葉だ。」
ミリアム陛下のセリフ・・・
ラ○ネ&40からです。




