第389話 四人に何があったか2
「これおいしいですね、陛下。」
なぜか浴衣のレンがいう。
デフォルメされた「狐さん」のワンポイントが多数のデザインである。
結構、プロポーションよく、胸がはみでている。
尻尾が、ぱたぱた揺れる。
応接間のテーブルに並べられた、トンカツ定食。
そのご飯。
「陛下・・・
このご飯の米・・・
年に一度しか買わないにゃ。」
とは、ナキの言。
ナキは、白スクだ。
「まさか・・・
「邪馬台国」では、高すぎて成金や武家、公家すら常食にしない「ブランド米」・・・
「ササクレニシキ」と「男前米」の「ブレンド」・・・」
マイカが唖然としている。
「陛下・・・
成金だからって、やりすぎにゃ・・・」
「うっさいだまれ隙間猫!」
「にゃッ!?
それ、ひどいにゃ・・・」
まったくこいつは、いつも変なところに入り込んでいる。
「私が実験していたら、いつの間にか実験室にいるし・・・
合金を作っていたら、背後にいるし・・・
宇宙戦艦の艦橋にいたら、コンソールの陰にいるし・・・」
「猫は、そういうものだにゃ。」
「ふーん・・・」
マイカは、懐から猫じゃらしを出して、ナキの目の前でふってみる。
「にゃッ!」
飛びつくナキ。
「「「・・・」」」
やっぱ、こいつ・・・
人猫の中でも、一番猫らしいわ・・・




