397/3248
第381話 復興記念ボンダンス
軌道エレベーターの修理は、一週間ほどで終わった。
当初の建設では、技術的・資材的な問題で建設が長期化していたが、魔装騎士工兵隊と、民間作業用・魔装騎士の実用化、並びに構造学が発展したことにより修復の工期が縮まり、むしろ攻撃を受ける前より強固になった。
「さあ!
修復記念・ボンダンスだあ!」
私は、音頭をとる。
王宮前広場に、出場者たちが円陣を組んで腰を落としている。
出場者は、持久力の高そうな奴らばかりだ。
あ・・・
チェシャ猫さんがいる・・・
さすがにナキは、電子タバコをふかしている。
ダルタニアンまでいるぞ!
「レッツ・ボンダンス!」
私の掛け声と共に、「ソレ」は始まった。
足を右左交互に、出したり引っ込めたり・・・
コサックダンスを思わせるが・・・
その動きは、尋常でなく速い。
あ・・・
下半身が消えた。
つまり、それだけ速くて見えないということだ。
「「「うおりゃああああああああッ!!!」」」
汗臭い掛け声が響いてくる。
一時間後・・・
出場者は、虫の息になっていた・・・
一ヵ月後、風流な「盆踊り」をする予定だ。




