395/3246
第379話 正義、往く!
エルザスと戦う私・・・
敵機を確実に撃墜していく、イリアと部隊。
工兵隊が次々と、柱に取り付き、突貫で修理をしていく。
やがて、軌道エレベーターの応急処理が終わったところで、テミスが離れる。
見るとテミスの胸元には、襟を留めるボタンがあり、天秤の図案になっている。
テミスは、ボタンを外す。
左手に持つと、これは天秤になる。
「天秤よ・・・
あの大魔王の戦略は、正義ですか?」
天秤は、左に傾く。
「「悪」ですか・・・」
右手を出す。
「出でよ!
正義の神剣!」
テミスは、剣を天に掲げる。
「お・・・アストレア・・・」
正義の女神アストレアの顕現だ。
「退きなさい!
あなたの行いは、「悪」です!」
「ふざけるな!」
「仮にあなたの主・猫邪神ノワールが「正義」だとしましょう。
しかし、多くの人々を死に追いやろうとしたことは、まぎれもなく「悪」です!」
テミスは、神波動を高める。
翼が生え、神々しい姿となる。
「もう一度言います。
退きなさい。
戦いたいのなら、戦場で。
ここは、戦場ではありません!」




