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第361話 消えた二人
「ま・・・どうでもいいわい。
あの女王に土産話ができただけのことじゃ。」
「ほう・・・」
「ワシにとってお主らは、邪魔者じゃ。
今やワシ自身子もおるでの・・・
そればかりか、子供らに宇宙を見せてやりたいのじゃよ!」
「ならば、退こう。」
「次に逢うときは、命のやりとりじゃな。」
「そうだな・・・」
キティルハルム・・・
―特別拘置所―
「誰だ!」
囚人・アル・ファシルは、目の前の男を見た。
どこか高貴な、黒猫系の人猫だ。
「私は超魔王補佐官ライルだ。
元バルカン重工従業員アル・ファシルよ。
大魔王になって、全てを滅ぼす気はないか?」
「くくく・・・
了解だ。
キティルハルムの法は、この私を認めなかった。」
キティルハルム・アトランティア緩衝中立海域・カトラズ島・・・
「そういうわけにゃ。」
「神などいらんわ!
父親を裏切る娘もな!」
元枢機卿アルコンは、ミケランジェロとしっかりと握手をした。
キティルハルム・アトランティア両国に、二人の最重要囚人が消えたとの報が入ったのは翌日だった。




