第359話 知の大魔王エラル
「果てさて・・・
醜態は、どう言い訳なさいますか?
機功の大魔王ミケランジェロ。」
知の大魔王エラルが、機功の大魔王ミケランジェロに詰問した。
「まさか、あそこまで「コケに」してくるとは思わなかったにゃ・・・」
「コケ」を降らせてくるのもだ。
「まあ、あなたは「アホ」ですから。
でもやっかいですね・・・
キティルハルムとは、複製のように同類の「アホ」がごろごろしている国だということですね・・・
劣化版のようだとはいえ、一般人ですらこうだと考えるとやりづらい・・・」
ミケランジェロは、うーむとうなる。
「じゃ、元祖「機功の大魔王」と戦ってみるにゃ。」
「手ごわいですよ。
配下に四人の魔王と娘の「機功魔将」がいるという話です。
知的な科学導師の仮面を被った、常に「手負いの獣」状態の男だとか。」
ミケランジェロは、その場から去った。
「大丈夫なのですか?
そんな相手と戦わせて・・・」
超魔王参謀ライルが、エラルに言う。
内心の感情を隠し切れず、尻尾が揺れている。
「ああ見えても、やる人ですよ。」
「不安だ・・・」
やはり、信用度がない。
「策士策に溺れるといいます。
機功の大魔王ファルスは、先の大戦で大暴れしたそうですから。
無駄に戦って、相手に経験を積ませるのもどうかと思いますが。」




