第340話 外縁ステーション3
そんなときだ。
「各国で、ルーティンやローテーションを組んで、惑星開発をしながら資材を整えるというのはどうでしょう?
これから、より多くの錬金術師や技師が必要となります。」
実験用マウス二号が、フォローを入れる。
「かつて、「銀河人」の先祖である「地球人」がやっていた方法ですね。
ここで、次回までに各国の天文観測データをよろしくします。」
まったく・・・
進展がない・・・
「しかし、王太子殿下も大した方ですわ。」
ぐだぐだの総会が終わった後、実験用マウス二号が言う。
「「民間天文台計画」・・・
航空宇宙局と、民間天文台の連携・・・
これで、リシテアール星系内の研究が進むでしょう。
まったく・・・
陛下・・・
娘可愛さとはいえ、すっとばしすぎですよ・・・」
「申し訳ない・・・
「地球」でも、まず「月」に手をつけ、衛星軌道上にスペースコロニーを建造。
そして、第四惑星という順でした。」
「ま・・・
とりあえず、手ごろな「星系外縁」から手をつけましょう。」
「あなた・・・
「大人」になりましたね・・・」
「陛下に「拷問」を受けた時は、まだ「人間年齢」では十五くらい・・・
小娘でしたから。
今ではお互い「親」でしょう。」
一本取られた。
「ま・・・
発展に貢献された陛下です。
ここまででも、大きな一歩です。」




