第334話 レーザー測定器2
宝石・・・
それは、古来より人が、その輝きを魅了されてきた鉱物。
しかしだ。
ここ、キティルハルムでは事情が違う。
金剛石は、ミスリルより硬度の低い鉱物を削る。
エメラルドは、太陽と大地の距離を測る。
サファイアは、伝導コーティングとして。
ルビーは、レーザー光収束レンズとなる。
こういう、科学的な特性を王立図書館の記述によって理解していたキティルハルムの、第一世代国民は、どうしても宝石に、「錬金術の材料」「機械の部品」以上の価値を見出だせなかった。
かつて、ミケランジェロ一族で、服飾に長けたミケランジェリ家の祖・初代ミケランジェリはこう言っている。
「「人間族」や「エルフ」の高貴な方の贅沢の感覚は理解できない。
無駄な贅沢であっても、もっと有意義な無駄遣いがあろうに。」
と・・・
「うーむ・・・」
ファクトリアは、とりあえず五方向に「レーザー」を放つ方針を決めた。
「何箇所かに設置すれば、探知は可能にゃ・・・」
しかし・・・
「出力を下げるのは・・・」
考える。
「そうだにゃ・・・
「上物」のルビーが、いけなかったにゃ。」
ファクトリアは、用意されたルビーを金剛石サンドペーパーで磨いてみる。
「これで、いってみるにゃ。」
発想の逆転です。




