第314話 宗教議論
前代未聞だ。
ここは、リケ神殿。
再三に及んで、リケちゃんに「教団設立」を迫った、アルコン枢機卿の処分について、キティルハルム評議委員全てと、アトランティア正教会トップが、机を挟んでうなっていた。
「どちらの責任という訳でもありません。」
「同意です。」
私と教皇は、お互いを見て、アルコン枢機卿を見た。
「気は進まなかったけど・・・
遺伝情報を調べたにゃ・・・」
ゲストで、実験用マウス一号と二号がいた。
「・・・で、ですね・・・」
実験用マウス一号の白衣のポケットの中から、話す二号。
「キティルハルム建国期と、封印解除期に「神官兵部隊」の兵と・・・
旧リケ嬢の棺から採取された遺伝情報・・・
一致したんですよ・・・」
全員の目が、アルコンに向く。
「まさかと思ったにゃ・・・
でも、しつこかったから・・・
残念にゃ。」
「ってことは・・・」
「し・・・知らんぞ・・・私は・・・!」
アルコンは、狼狽する。
「旧キティルハルム宗教禁止法から、改め・・・
「神権侵害法案」に決を・・・
ここは、キティルハルム評議会の決定法に従います。」
教皇が宣言する。
「賛成の方は挙手を・・・
反対の方は、そのままでお願いします。」
私は、総員に声をかける。
「!!!」
反対票はアルコン枢機卿だけだった。
「それでは、アルコン枢機卿を「成立法」に基づき、キティルハルムの「宗教審問」にかけていただくこととします。
なお、被害者であられるリケ神は、「先祖の罪」は問わないとのご意向です。」
これで、運命が変わるのです・・・




