閑話二 異世界の稲荷神7
なんか、雪尾君・・・
なにやら、子供の扱いが上手い・・・
まさか・・・
考えていると、雪尾君は、「コーン棒」で、「変態」に殴りかかる。
バキッ!
ものすごい音がして、「コーン棒」は、折れる。
「意味なかったね!」
「そうかな?」
雪尾君は、にっと笑う。
「わーん!
コーン棒が、折れたにゃーッ!」
「お前がバケモノだから、いけないんだにゃーッ!」
「「「そーだそーだ!」」」
批難轟々・・・
「変態」は、狼狽する。
「えっ?えっ?」
立て続けに、今度は「アスパラガス」を投げている。
金属製だ。
「おりゃあああっ!
この「変態」、目ぇ覚ませぇっ!」
って、モーニングスター!
どっから出した!
「って・・・なんだそれは〜ッ!」
「母さんが、僕と妹を起こす時に使っているヤツの複製だ!」
どかッ!
「変態」の「頭」が、「モーニングスター」を砕いた!
「フフフ・・・」
「この至高の石頭が・・・!」
雪尾君は、なにやら考えていたが・・・
「皆さん!
こいつ・・・
「封印」しますか!?」
「してほしいにゃ!」
「昔、姫様に懲らしめられて、まだ懲りてないにゃ!」
「こんなのがいるから、清く正しい変態は外を歩けないんだ!」
「昔、妊娠中の陛下に襲い掛かったぞ!」
「なんか・・・
どうでもいいこと言った奴が一人、いたような気がするが・・・
陛下・・・
「永久氷河封・・・
使えます?」
「え・・・
ええ・・・」
なんだろう・・・
そして、ぐっと唇を噛む。
「ナキさん・・・
クリスタルの「ウンコ」・・・
十二個、用意してください・・・」
「も・・・もったいないにゃ・・・」
「アレを術の触媒にします・・・」
雪尾君・・・
涙を流してるぞ・・・
何をする気だ?




