第31話 夫が釣ってきたもの
ある休日・・・
ワッフルが、部屋に飛び込んできた。
「姉様!
義兄様が、大物を釣ってこられました!
今日は、晩餐会です!」
なんだ一体・・・
重たくなったおなかを抱えて、宮殿前広場に足を運ぶ。
「おわあッ!」
そこで観た光景は、暴れまわる巨大鮫にとどめの一撃を喰らわすイリアの姿だった。
「二十メートルはある・・・
間違いなく古代鮫にゃ・・・」
アリシアが、分析する。
ってか、こんなの釣り上げて、無傷のイリアが凄い・・・
「ひ弱なボーヤが、立派な「男」になったにゃ・・・」
ナキが言うが・・・
ぼこッ!
「痛いにゃ!」
「家業継ぐこと決めたものの、一人前のセリフじゃないにゃ!
偉そうな口利くなら、彼氏襲って「出既婚」するにゃ!」←一応いるらしい。
「ひ・・・ひどいにゃ・・・」
こいつ・・・
最近、やぶへびだな・・・
いや・・・
「やぶ」狙ってないのに、アナコンダがでてくるような・・・
「ミリアム様!大物ですよ!」
いい!
見た目詐欺師な夫!
すばらしい!
これが、また美味い!
古代鮫は、希少?
それは、地球の常識です。
まあ、パンダやオカピ、シーラカンスのような立ち位置のサメだが、生物学的な価値と正反対に、リシテアールでは、キティルハルム近海に生息していて、漁師さんの邪魔者である。
また、悪食の人猫のこと・・・
「食用」としているのだ。
「「闇鍋」にゃーッ!」
アリシアが、音頭をとった。
古代鮫・・・地球では、UMAとされています。(マジ)
後、「やぶ」ねらってないのに、「アナコンダ」とは私のことです。(汗)




