第306話 子供にはむずかしい話かもしれません・・・しかし・・・
リケ・ミケランジェロ。
彼女は、女神様である。
「ねえ、リケ様・・・
ケンカをしないようにするには、どうすればいいの?」
一人の人猫の子供が、リケに訪ねた。
見た感じ、トラネコのようだ。
「例えば、一人でいる子がいるにゃ。
その子を、その意志や家の事情を無視して引っ張りまわしたら、下手すれば最終的に「イジメ」に発展するにゃ。」
「寂しそうにしてても?」
「意外と、その「寂しい」というのを楽しむ人もいるにゃ。
人と人の付き合いは、相手の「中」に入らないことにゃ。」
「ふーん・・・」
「もし、君が家に帰ったとき・・・
家族でない奴が、無断で家に入ってゲームやってたらどう思うにゃ?」
リケが尋ねる。
「すごくイヤなんだけど・・・」
「そうにゃ。
でも、赤の他人でも自分が好きな奴ならいいって言う奴もいるにゃ・・・」
「そういう人が、相手の気持ちを考えられないのかあ・・・」
「まあ、ケンカやイジメの大方の原因が、それにゃ。
極端な話・・・
すてきなレースのお洋服が欲しいのに、宝石をくれたらどう思うにゃ?」
「いや。」
「そうにゃ。」
「じゃあ、お互いに「相手のためになるやり方」じゃないとだめなんだぁ・・・」
「そうにゃ。
「古代文明」の超魔王もそういう人たちのせいで、誕生してしまったにゃ。」
意外に、そういう理由でケンカやイジメに発展する場合もあります。




