表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/3238

第29話 親になってわかる・・・

「初代も言っておられたらしい。

「親になって、親の苦労がわかる。」と。

娘のルミナリアの教育には手こそかからなかったが、ほとほと困っていたらしい。」


アルナスは、私の診察をしてそう言った。


「まあ、私はまわりに振り回されていますが。」


「わかる!

特にミケランジェロ一族だろ!

味方であると笑かしてくれるが、敵にまわすとこれほどコワい一族もいない。

特に粉末合成爆薬ダイナマイトや火炎瓶をぶん投げて攻撃魔法をたたきこんでくるからな。

あの「にゃーははは!」というのがコワい。」


事実、やったヤツがいる。


「わ・・・わたし・・・

医療総官を呼んでまいります。」


「うん。わかった。」


ワッフルが駆け出し、イリアが、私の耳を撫でる。


「しかし・・・あなたの夫は、大した男だな。常に側にいる。

「猫」というのは薄情なものだと思っていたが、それは無礼な偏見だったようだ。」


「それは・・・まあ、私自身、「猫」になったことをいいことに、愉しんでいましたが・・・」


「「郷に入らば郷に従え」か・・・おや。」


アルナスは、イリアの少し警戒する視線に気がついた。


「ははあ・・・補佐官殿は、恐らく私の「血」に少し本能的に警戒しているのだろう。」


「えっ?」


今度は、イリアが面食らった。


「ライテス家は、「人間族」「エルフ」「人狼ワーウルフ」「竜族」の血が混ざっている。

特に、「人狼ワーウルフ」の血に反応しているとみえる。

姫も、補佐官殿も、女王が二人も人狼ワーウルフの血をひく者に「怒られた」経緯があることをご存知だろう。」


そうだ・・・!


そうだった!


ニウ二世は、おせっかいを焼きすぎて初代ラムンセン王妃に・・・


ノワール二世は、遺跡発掘にかこつけてお宝を「盗掘未遂」をライテス卿にみつかって・・・


それぞれ、

「怒られて」いるのだ。


「アルナス殿・・・それって・・・「犬に怒られた猫」って言ってませんか・・・?」


「おや・・・あえて口にしなかったのだが、なぜご自分で言ってしまわれる?」


「~~~・・・」


イリアは、耳を倒してうなだれていた。

特に、ライテス家のキティルハルムびいきは初代からです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ