第281話 ユニィのトラウマ
「船籍不明艦十二時の方角!」
「舳先に、変な紋章を確認!
投影します!」
モニターに拡大された「正体不明艦」の紋章を見て、ユニィは固まった。
耳が倒れ、尻尾が震えている。
「まさか・・・」
「イチジクの紋章だね。」
「そうですね・・・」
アルムスが、愕然とし、発酵作業用マウス一号と発酵助手一号が呑気に感想を述べる。
「海賊船・・・ですね・・・」
「海賊船から打電・・・
「積荷を置いて、去れ。
さもなくば攻撃する。
宇宙海賊キャプテン・イチジク。」です。」
報告に目をカッと開く、ユニィ。
「神波動閃熱砲・悠久の守護杖発射準備なの!」
物凄い剣幕だ。
アルムスは、補佐官席にしがみつく。
「ト・・・トラウマだ・・・!
ユニィ様・・・
あの頃のトラウマをまだ!」
「発射なの!」
ユニィの神波動が極限まで高まり、「猫神」になっている。
翼が開いているではないか・・・
ドオオオオオン!
イチジクの紋章を削り取り、ついでに海賊船の推進旗艦を破壊する・・・
「子供のころ・・・
便秘で苦しんだの・・・」
それで、母さまが合成した薬を肛門から注入したの・・・
それから三日三晩排便が続いて、死ぬかと思ったの・・・
その薬の名が・・・
「イチジク浣○」だったの・・・」
「やはりそうか!」
つまり・・・
キャプテン・イチジクとは・・・
艦長・イチジクという意味であった・・・
ユニィ:「宇宙海賊キャプテンイチジク」も、よろしくなの・・・




