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第275話 終戦協定

「まさか、ここで終戦協定とはね・・・」


実験用マウス一号は、感懐深げだった。


彼の姿は、人間体でなおかつ翼が生えている。


曰く、これが「最終形態」だそうだ。


この日、いくつかの取り決めがなされた。



第六惑星は、「実験惑星アリュシオン」と銘名。


技術・航行を目的とした交流。


外宇宙への進出を目的とした、補給・休憩基地としての使用。

など・・・


「いや・・・まさか、こうなるたあ思わなかったぜ・・・」


白衣姿のファルスが言っている。


「ファルス様・・・

せっかく、「人間」の身体を再生して移植したのです。

また、キティルハルムで「にゃんこそば」大食い大会に出場するのは、やめてくださいませ。」


「いいだろうがよ・・・

うるせいなあ・・・」


三人の配下の魔王にたしなめられ、ファルスは口を尖らせる。


「いいかげんにしたらどうじゃ。

この機会だ。

健康に気を使ったらどうじゃ。」


そういったのは、すっかり若返った老師こと、ハイペリオンだった。


彼は、幼女を侍らせていた。


「誰だい?

この娘。」


「妻じゃ。」


「へッ!?」


「昔話したじゃろ。

彼女の年齢設定を低くして、「不死の法」で蘇らせた。

どうやら、「パスキールパレス」に妻の記憶データが残っていたのを、アルナス卿が発見したようでの。

こうして、この世に蘇ることができたわけじゃ。」


「ミリィです。

子供は、残念でした。

しかし、ハイペリオンはここにいます。」



調印式が済み、その様子を会場を駆けずり回って取材している、滝沢クリスタル四世がいた。


「はあああ・・・戦場の生中継もしたし・・・

大魔王のみなさんの取材も終わったし・・・

そろそろ・・・」


「普通に帰れると思ったかにゃ?」


「ひえッ!」


そこにナキがいた。


「一緒に戦うわけでなし・・・

勇敢に取材してた訳でなし・・・

ただのビビりだにゃ・・・」


ごすッ!


「あだッ!」


「またあんたは、こんなことして!」


「へ・・・陛下ッ!?」


まったくこいつは、懲りてない・・・


「これから、帰って「発光業務用マウス一号」君とのお茶会でしょ!?」


「そ・・・そうだったにゃ・・・」


私は、ナキをひきずっていった・・・


第六惑星・実験惑星アリュシオン

かつての超魔王の居城。

後に、リシテアール星系の第二の居住地となる。

略称「第六惑星」。

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