第274話 脱出!
「母さまがやったの!」
ユニィが、叫んだ。
「ん・・・陛下の神波動反応、確認したにゃ!」
複合警戒盤を確認して、ナキが報告する。
「しかし、アールヴとの戦闘の影響か、機体内がいりくんで、迷路状になっているようです。」
アルムスが、追加報告を入れる。
「・・・」
ユニィが、黙っていた。
「そこを、左なの!
もちっと行って・・・
そこをぶちやぶるの!」
ユニィが、独り言を言っている。
「と・・・とうとう姫様・・・」
ごすッ!
「痛いにゃ!」
いつの間にか、キティルハルムに戻り、「人の姿」に戻ったリケが、ナキをど突く。
「な、訳ないにゃ。
これは・・・
神の感覚・・・
第七感にゃ・・・」
「すると・・・」
アルムスが、ユニィを見る。
「進化しているにゃ。
姫様も。」
「そこを撃つの!」
ズガガガン!
アールヴの機体の残骸・・・
その外壁が破られ、多少はボロボロになったが無傷のライブリアが飛び出した。
たまらず、イリアのガーディアが受け止める。
「イリア・・・」
「ミリアム様・・・
お役目ご苦労でした。
色々、すべきことはありますが・・・
今は、帰還してお休みください。」
「ありがとう・・・
あの子も・・・
成長したね・・・」
「ええ・・・」
ニュータ〇プ化している、ユニィです。




