第27話 初夜
宴会も祝辞も終わり、私は、寝こけたイリアを引きずって、宮殿の自室に運び込んだ。
「う~ん・・・もう食べられない・・・」
ベタな寝言を言う、イリア。
ベッドの上で、耳をぴくぴくとさせ、尻尾をぱたぱたとさせる。
居眠りをする仔猫そのものじゃないか。
耳と尻尾を撫でると、その毛並みの良さが感じられる。
そんなことを考えているうち、私の意識は消えていく・・・
小学生の私がいた。
顔は、悪くはなかったが、コミュ障という奴だった。
だから、本という本を読み漁り、知識を蓄えた。
時折話しかけてくる奴もいた。
しかし、それは私にとって邪魔以外の何物でもなかった。
後で訳を聞くと、
「さびしそうだったから。」
と言っていた。
そんなことは、考えていなかったし、どうでもよかった。
今からすると、一つの「悟り」を得たかったのかもしれない。
学校の図書室、地域の図書館・・・
本を読み漁った。
中学生になったころ、そんな私は「ガリ勉女」と呼ばれた。
どうでもいいじゃないか。
なにが悪い。
私は、マイペースで学んでいった。
さっぱりわからなかった。
なぜ、私の邪魔をする?
やがて、高校へ進学を経て就職・・・
そして・・・
「でもさ・・・今は違うでしょ?」
小学生の「私」は、「前世」の私になっていた。
私は・・・
「姫」の私は「前世」の私と向き合っていた。
「うん。一見無駄だと思ってやってきたことも、今は生きている。」
「そうだね。後、君なら偉大な「大先輩」に追いつけると思うよ。
でも・・・
それから、何がしたい?
あのアニメの第一作では、「君は生き延びられるか」だったけど、後の作品では「どうしたい?」って言っている。」
私は、考える。
「だったら・・・手を伸ばしたい!
だって・・・
イリアは言ってた・・・
「飛べる」って・・・!
だったら、飛んでやる!
「覚醒」して!
それに・・・技術を極めて・・・
「宇宙」へ行ってやる!
そして・・・この時代の「地球人」に逢ってみる!
できなくっても、そのための「天空への架け橋」を完成させてやる!」
「その意気だよ。
おっと・・・
君の亭主が、君に「種」をつけたようだね。」
「えっ!?」
「おめでとう。君もこれで「女」だよ。」
「えーっ!?」
少し残念だ。
「ああ・・・イリアのアレを楽しみたかった・・・」
「その代わり・・・いいものが見れるよ。
「大先輩」だって通った道だよ。」
前世の私の像が、消えていく・・・
大丈夫・・・
私は、やってみせるから・・・!
目を覚ました私の前にあった光景・・・
それは、「正常位」で、私を抱きしめ、自分の股間を私の股間に接合させている、イリアの姿だった。
なんか、おなかに違和感があるぞ・・・
私は、しげしげとイリアを見る。
要所に筋肉がついている。
「はは・・・ヤる前に「男」になってたんだなァ・・・」
私はくすっと笑うと、イリアの頭を撫でた。
濡れ場がなくて、ごめんなさい。
イリア君の積極性と、姫の「中身」を書きたくて、こんな内容にしました。
まあ、規約や法律上の整合性も考慮しましたので、「ノクターン」のようにはいかないですね。




