第264話 リケ・・・恐怖の術
翼を羽ばたかせて、リケちゃんが進み出た。
「!!!」
こ・・・この構えは!
「さあ・・・
この戦場のみんな・・・!
あちしに、全ての「オナラ」を分けてくれにゃ!」
や・・・やっぱり・・・
これ・・・
封印してたんだよな・・・
なんで、リケちゃんが知ってるかな・・・?
リケちゃんの頭上に、形容しがたい「気」が集中していく・・・
やがて巨大な、「球体」となる。
「あーして、こうして・・・」
宇宙空間じゃ、どうにもならんと思うが・・・
って・・・!
「食らうにゃ!
「オナラ玉」にゃ!」
勢いよく「投げた」!
ちゅどーん!
なぜか、アールヴは爆発した・・・
「えっと・・・
「トリチウム」爆発に・・・
酸素も供給・・・
今にゃ!」
いろいろと混ぜてる・・・
マスケッティア隊や、他の魔装騎士部隊が、好き放題に攻撃している・・・
キティルハルム艦橋では・・・
「だから・・・!
女の子が、そういう攻撃しちゃだめなのーッ!」
ユニィが絶叫していた。
「って・・・
あれは、母さまが昔封印したっていう「オナラ玉」・・・
ナキさん!」
「はいにゃ!」
なぜか、ナキがいた。
「「アレ」を知っているのは、ナキさんだけなの!
リケちゃんに、教えたのはあなた!?」
「ご・・・ごめんにゃ・・・」
そう・・・
彼女は、私の研究をジャンル関わらず、「覗き見」しているのだ・・・
オナラ玉
かつて、ミリアム女王が研究して途中であまりの「ヤバさ」に中断した魔法。
「あのアニメ」の必殺技がモデルになっている。
しかし、実態が「メタンガス」だけに爆弾や爆裂魔法と併用すると、極めて危険。
「火器厳禁」である。




