第263話 海天使システム
私は、急いでルカ様の神波動を目指した。
同じことを、考えたらしいイリアの機体と、カピバラの機体が見える。(まったく・・・趣味の変らん奴だ。)
全艦隊、全機が集結していた。
「まったく、しぶとい奴だよ!」
ルカ様の身体が、炎に包まれる。
翼を広げて突進する。
そのまま、アールヴに斬りかかる。
「鳳凰火炎斬!」
アールヴの機体は、粉々になるが、たちどころに再生する。
変だな・・・
消耗していないはずなのに、焦っている・・・
「これ以上、力を出したら、僕だとヤバいな・・・」
そうか!
ルカ様は、「神」!
リケちゃんのような、「惑星の守護神」ではなく、「超越神」!
絶対の権能を出したら、マズいんだ!
「お・・・おおお!」
くッ・・・
「あの野郎・・・
僕とイリア君が、バラバラにしてやったのに、今度はアールヴと融合しようとしていやがる!」
実験用マウス一号が、毒づく。
どうやら、二人でクレスを倒したが、まだ「滅ぼす」に至っていなかったようだ。
「さあ・・・
「神」をも凌駕する力・・・
見るがよい!」
これは、一筋縄じゃ、勝てない・・・!
リシテアール司令室・・・
「ワープアウト反応!
ヘクセンティアール軍ですにゃ!」
サーシャが、報告する。
ヘクセンティアール艦隊は、魔装騎士部隊を展開すると、陣を敷いた。
おや・・・?
邪馬台国の魔装甲冑の姿も見える・・・
「さあ・・・!
歌いましょう・・・!」
テティス・ヘクセンティアール姫は、自機HMK-001メタルセイレーンのコックピットで、システムを起動した。
歌を力に変える、「海天使システム」を!
海天使「セイレーン」システム
リシテアールでは、セイレーンを「海天使」と称する。
その歌声で生物を魅了するセイレーンになぞらえて、「善」の属性の神波動を増幅するシステムとして魚人族の国ヘクセンティアールで開発された。




