第262話 総合導師女王と、進化した機体
「こ・・・これは・・・」
ライブリアは、翼が増え、機動力が上がった。
残像が無数に残り、翼の一部が展開して神波動ビームを放つ。
「さあ・・・!
あなたを、浄化します!」
メインモニターの、光点が次々と点灯していく。
「全砲台ロックオン!」
全てに、神波動を込める。
「フルバースト!」
冷静に考えるとかなりすごい。
なにせ、全方位からと正面から射撃を喰らうのだ。
避けようがない。
「美冬・・・!」
絨毯爆撃を食らいながら、なおこの情念・・・
この男は、愛し合っての心中でなしの「殺害」で、被害者がどう思うかをまったく考慮に入れていなかったのだ。
私は、この攻撃に、全ての「心」を注いでいるのに!
「だから・・・
「人間」は、愚かだって言われるのよ!
怨霊になりさがってまで!」
私の攻撃は、激しさを増す。
「本当なら、「好き」って言われて嫌がられたら、相手の興味をもつもので引き寄せて、その「話題」を避けるもんよ!
「押してだめなら、引いてみろ。」よ!
押してばかりいると、変るものも変らないわ!
こんなんなっても気づかないから、あんたはだめなのよ!」
ミキトは、爆発四散する。
ミュウ艦隊の方角から、鬨の声の通信が響いている。
「どうやら、討ち取ったようね・・・
ッ!」
それは、残りの二つの「悪霊」の方角・・・
「これは・・・
ミキトまで・・・」
アールヴが、二つの「怨念」を吸収している!?
ライブリアE
進化した、ライブリアの姿。




