第255話 神の兵器
「・・・ルカ神の創造と破壊の竜・・・
聖鳳凰・・・」
その姿は、竜のようで、どこか鳥を思わせる。
-現れたか・・・
聖鳳凰よ・・・-
「まさか、まだ怨念として残っていたなんてね・・・
しぶといったらありゃしない・・・」
邪霊王アールヴは、機械で身体を構成していく。
「なぜわからないかな・・・
自分の罪を人に押し付けて・・・」
聖鳳凰の両肩にある、二門のキャノン砲が、アールヴに向く。
「神聖火炎砲!」
その放たれた炎は、アールヴの装甲を貫いた。
「あれは・・・
物理的な炎じゃない!
邪悪な物質を崩壊させる炎だ・・・!」
アルナスは、瞬時に分析して叫んだ。
「しかし・・・
あれだけ凄まじい力でも、奴を倒せるかどうか・・・」
「?
あれは、「神様」っしょ?」
ユアンが尋ねた。
「「神様」だからだ。
竜神たちの力と比較すれば、桁違い・・・
言うなれば、リシテアールの太陽と、ベテルギウスを比べるようなものだ!」
アルナスは、戦々恐々としながらも、分析していた。
「そうか・・・
かつて、創造神王が、本格的に介入してこなかったのは、手抜きなんかじゃない・・・
その権能を振るうと、世界に影響を与えるからだ・・・」
アルナスは、冷や汗をかいていた・・・
創造と破壊の竜「エイシェント・ナーガ」
創造神王たちの機動兵器にして、鎧。
変幻自在。
凄まじい戦闘力を誇る。




