表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
257/3242

第251話 月城美冬

月城美冬。


多くの児童百科事典を子供のころから、親や親戚に、買い与えられていた。


よって、多少の知識は世間一般にあるものと「思い込んで」いたのだ。


小学校入学以来、彼女は学校の図書室に入り浸って、興味のある書物を読み漁った。


しかし、途中から「自分」と「周囲」の温度差を感じ始めたのは、小学生の低学年の頃・・・


次第に「できる子」と「そうでない子」の違いが、明白になってくる。


やがて、「できる子」が多くなり、自分が下になってきて思った。


「なぜ、私より成績が下なのだ!?

私より、上でなければおかしい!」


劣等感の末、そう考えるようになった。


しかし、それはこう勘違いされることとなる。


「お前・・・周囲を自分基準で見ていないか?」


とんでもない。


自分はゼロ基準どころか、マイナス基準だった。


結果が、コミュ障・・・


やってられない。


恋もした。


だが、告白できずに終わる。


数年たって、相手のことを考える。


想いが残っていないことに気づく。


そうか・・・


自分は、「恋愛体質」ではなかったのか・・・


中学を経て、高校を卒業・・・


就職・・・


しつこく言い寄る男もいたが、私は跳ね除けた。


そうだろう。


「恋愛感情」がない私に、恋などできるはずもない。


そして、私は仕事帰り・・・


雪のふるクリスマスイブの日・・・


その男に後ろから刺される・・・


私は、月城美冬・・・


今の名を、ミリアリア・キティルハルム・・・


今の亭主が、好みの男で、趣味も合うからだろうか・・・


それとも、種族特性に引きずられているからだろうか・・・


とにかく、つまらなかった前世に比べていい人生をおくりたいと思う。


しかし・・・


「あの男」の名を聞いた・・・!


萩原幹人・・・


まさか、敵の本拠地で・・・!


実は・・・

「冬美」は、私がモデルです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ