第247話 狂信者と女神
混沌神波動というよりも、「神気」・・・
リケの姿は、神々しかった。
しかし・・・
「お・・・おのれ・・・
ワシが・・・
正しい道に導こうというのに、邪魔をするか・・・!」
「正しくないにゃ・・・
かつて、二代目勇者レイストは、「レイストの武器」を作ったにゃ・・・
それは、「神が過ちを犯したときのため・・・」
あんたみたいな傲慢な奴を戒めるためにゃ!」
リケの神波動は、高まっていく。
「神気の爪撃!」
リケの爪の一閃が、神波動をまとって、エクシィルの機体をえぐった。
「今、必要なのは・・・
人間を躾ける神じゃないにゃ!
人間と共にある神にゃ!」
リケは、剣を掲げる。
その神波動は、炎のようにリケの身体をおおう。
そのまま、中段に構える。
「わからないにゃ!?
今という時に、あなたはいてはならないということを・・・!」
「お・・・おのれえっ!」
エクシィルは、神波動ビームを乱射する。
「いいかげんにするにゃ!」
リケが構えた盾が、エクシィルの攻撃を受け止める。
「なに!?」
その「攻撃」は、増幅されてエクシィル自身に命中する。
「天に唾する者は、「神罰」を受けるにゃ!」
そのまま、リケは特攻をかける。
「ここからいなくなるにゃッ!」
リケの「突き」が、コクピットを突き破り、エクシィルの局部を貫いた。
「ぐはッ!」
リケは、剣を抜くと、その血を振り払う。
鮮血が、無数の球状になって散る・・・
「・・・・・・ホントに、敵の「お宝」を潰して勝ったにゃ・・・」
あのアニメみたいな決着です。




