第246話 リシテアールの守護女神
「全く・・・
あんたみたいな独善的な、宗教責任者は、初代陛下がぶっ殺さなかったのが、不思議なくらいにゃ。」
「な・・・なんだと!?」
エクシィルは、激昂している。
「だいたい・・・神様が、人を認めるななんて言わないにゃ。」
リケの右手に、剣が出現する。
「輝きの平和剣と命名するにゃ。」
リケの表情が、きりりとしていく。
「放っておいても、ルカ様があなたを裁くにゃ。
でも、あちしにはあなたに裁きを与える「義務」があるにゃ!」
剣を天に掲げる。
「戦闘化!」
リケが、十五歳程度の外見となり、鎧をまとった戦女神の姿になる。
白い翼を持った、「猫神」の上位神・・・
猫神将・・・
「今のあちしは、母ちゃんの娘であると同時に、ルカ様の娘でもあるにゃ!
間違った信仰のために狂ったあなたを、断罪するにゃ!」
「猫風情が!」
エクシィルの暗黒神波動が、どす黒く変化していく。
「陛下は、昔の地球にはこんな人ばっかが争って、お互いの神様を悪魔呼ばわりしていたって言っていたにゃ・・・
哀しいにゃ・・・」
リケの神波動が、混沌神波動に変る。
「いくにゃ!」
リケちゃんの姿は、「あの」女神様がモデルです。




