第244話 私はパンダ
「私はパンダ。」
専用機TRKー006ワークマンを駆る、ユアン。
「パンダのお仕事、ハンダづけ、曲芸・・・格闘!」
ワークマンの右手に握られた筒状の武器が伸びる。
「竹槍展開!
ネズミさんをいじめる、ゴミを掃除する!」
「竹槍」をぶんまわし、敵機を刻んでいく。
「ほほう・・・負けておれんな。」
「はい!」
「いいっすよ!」
TRKー007ハヌマーン。
重装型の機体が、縦に並ぶ。
「ゆくぞ!」
エテが、声をあげる。
「「「エアストリームアタック!」」」
神波動障壁を展開し、時に突進時に散開を繰り返し、敵を翻弄。
場合により、神波動ランチャーで仕留める。
「神聖騎士アリスいっきます!」
まるで、アニメのような動きで、TRK-008アルミホイルは、ウサギ型から人型へ変形する。
「キャロットスナイプ!」
アルミホイルの腰部分に装備された「ポーチ」から、「にんじん」が飛び出て、敵を狙撃する。
「アルテ卿が、発狂する訳がわかった。
変な機体ばっかり。」
ユアンがぼそりと言った。
「む・・・!
なんじゃ・・・
この凶悪な暗黒神波動は!」
エテの機体が、示す方向・・・
「クソネズミめが・・・
裏切りおって!
許さんぞ!」
そこには、圧倒的な存在感の機体・・・
「ワシは、大魔皇エクシィル・・・
断罪者じゃ・・・」
しかし、エクシィルは二の句を言えなかった。
「くらうにゃ!
電磁アンマ!」
キティルハルム評議員のローブをまとった少女に、電磁フィールド系の神波動の蹴りを入れられたからだ。
少女は、宇宙空間であるにも関わらず「丸腰」・・・
尻尾がゆらゆらと動く。
「大魔皇エクシィル!
ここで会ったが百年目!
リシテアールの平和の神リケ・ミケランジェロが裁きを下すにゃ!」
リケちゃんにとって、エクシィルは不倶戴天の敵です。




