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第235話 ミュウ絶叫!
「なんなのよお!」
ミュウは、突然のことに毒づいていた。
なにせ、敵艦隊の攻撃に対して「盾」になっていた「味方艦隊」が突然消えたのだから・・・
「巡洋艦五隻撃沈。」
「駆逐艦七隻撃沈。」
その時だ。
魔装甲冑の一機が、艦橋にまで迫ってきたのは・・・
「邪馬台国武士・ミナモトノ・ヨリミツ!
世界平和のため・・・
皇帝家を侮辱した、あなたを討つ!」
「ちょっとぉ!
そんな昔のこと、覚えてたのぉーッ?」
「そっ首貰い受けたーッ!」
ミュウは、かつて邪馬台国二代目皇帝・ヤマトタケルの妻オトタチバナが妊娠していると知り、暗殺しようと試みたのだ。
しかし、キティルハルム女王ノワール二世と家臣に妨害されたあげく、最終決戦の折、オト自身に討たれたのだった。
「冗談じゃない!」
ミュウは、「魔装巨神」に乗り込む。
その時を狙ったかのように、キティルハルム艦隊から一斉砲撃を受ける。
「母さまたちを行かせるの!
邪魔な大魔王は、排除するの!」
旗艦キティルハルムから、五機の魔装騎士が出撃する。
ユニィは、艦隊指揮を委譲され、采配をふるっていた。
ミュウ自身を上回る執念です・・・




