第231話 勇者、艦隊戦!
トラルティールの艦隊は、カオティカ艦隊と戦っていた。
「神波動閃熱砲・レイストブレード発射!」
「神波動閃熱砲・ルミナリアソード発射!」
レイスト・ファミア・ティアムルの艦であるブレイブ級戦艦「レイスト」と、ルミナリア・アルテ・ライテスの艦である同級戦艦「ルミナリア」の、神波動閃熱砲を初めとして、トラルティール艦隊の総攻撃が、大魔王カオティカの艦隊に突き刺さっているはずだった。
「これは・・・」
総司令の騎士団長クラウディア・ ティアムルは、妙な予感がしていた。
「打ち続けろ!」
戦艦レイストの艦橋で、ファミアは激昂していた。
「何よアレ!
まったく、効いていないじゃない!」
ブチギレ寸前である。
一方、戦艦ルミナリアの艦橋では、アルテが考え込んでいた。
「おかしい・・・
盾艦による、一方的な防御・・・
私たちに、何かをさせようとしている?」
カオティカ艦隊の旗艦・カオティカでは・・・
「ふははは!
勇者共よ!
ブチギレるまで「遊んで」くれるぞ・・・!
そして、貴様らが「キレ」た時こそ、後方のミュウ艦隊を・・・」
実験用マウス一号に、協力的なわりに、信用のできない言い方しかしない男である。
混沌の大魔王カオティカ
ツンデレです。




