第223話 母と娘の決意
ユニィは、初めて生まれた弟を見た。
「「「わあ・・・」」」
妹たちは、指を近づけてみて喜んでいる。
「握った!」
「かわいい!」
「・・・」
「ユニィ・・・
みんなのお姉ちゃんなの・・・
守るの!」
決意を新たにする。
「どうしたんだユニィ?」
イリアが、尋ねてきた。
「ユニィ・・・わかった気がするの・・・
初代陛下が、国を作った訳・・・
世界を守ろうと考えた訳・・・
きっと、おばあちゃまもおじいちゃまもそうだったの・・・」
「じゃあ、どうするんだ?」
ユニィは、決意を瞳に込めて応える。
「ユニィ・・・
母さまや父さまと一緒に、艦に乗るの!
二人が、魔装騎士で戦ってる間、ユニィがみんなを守るの!」
私は、娘たちとはじめての男の子を抱きながら、ユニィを見た。
強い決意の表情が、見て取れる。
本当は、それよりも早く決着をつけたかった。
しかし、長い時間を要した。
戦力は整いつつある・・・
こんな、ぎすぎすした状況では、ユニィはまだ宇宙に行けない。
だから、母である私が戦う!
超魔王の軍勢にも、妥協の余地ができてきたように思う・・・
ならば、首脳陣と話し合い、そこをも軸に攻略作戦を実行していくのだ。
そう・・・
この子の名は・・・
「シャイニス・・・」
この決意から生まれる力を、憎む人たちがこの社会にいるように思えてなりません・・・




