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第209話 ある昼下がり

私は、サンルーフのベランダで、写本をしていた。


「ユニィも、王太子として働けるようになってきたし、安泰だわ・・・」


それまで写本できなかった、悠久の図書館(アカシック・レコード)からの記録を写本していく。


地味だが、手間のかかる作業だ。


場合によっては、全世界に出版されることもある。


「うーむ・・・」


こういう作業を進めると、眠くなってくる・・・



「おや・・・?」


ベランダに、イリアが現れた。


ミリアムの寝顔を、覗き込む。


「ミリアム様は、やっぱりかわいいですね。

ここのところ、働きづめだったから、疲れているんでしょう・・・」


イリアは、ミリアムに毛布をかける。


ミリアムの耳が、ぴくぴくと動く。


イリアに、むらむらとした衝動が襲ってきた。


「いかんいかん!

今、ミリアム様は、大事なときだ。」


自分を戒め、耳を撫でる。


「んんッ!イリア・・・」


「!!!」


よく、ミリアムを観察する。


寝言のようだ。


「な・・・なんだ・・・」


イリアは、ミリアムをしばし堪能すると、ベランダを辞する。



「んんッ!」


目を覚ました私は、毛布がかけられていることに気づいた。


「ん?」


鼻を効かせてみる。


「イリア・・・?」


さっきまでいたんだ・・・


惜しいことをしたな・・・

何気ない気配りです。

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