第204話 話と違う!
「母は、クジラのフィレとヒレをご馳走になったとか。」
「ええ。
喜んでいただけたと聞いているの。」
ユニィは、ミルクコーヒーを飲む。
レオルは、この小さな王女が、たった一隻とはいえ、戦艦を指揮した手腕に驚いていた。
「しかし・・・
銃士隊も活躍したの!
彼らの戦績も母さまに、報告するの。」
「銃士隊?
なにやら、銃や剣で戦っていましたけど・・・」
「地上でも、ああやって戦うの。
魔装騎士でも、スタイルは変わってないの。」
ん?
レオルは思った。
「殿下?
そちらの機動兵器は、魔装ゴーレムと言っていましたが・・・」
「古いの。
母さまが導入した新機構を組み込んだ『魔装騎士』に各国置き換わっているの。
今は、リシテアールは強大な敵を相手に戦っているの。
そちらに使いを出せなくてごめんなの。」
「とりあえず私は、駐在武官として赴任しました。
できれば、施設など用立てていただければいいのですが・・・」
ユニィは、ちょっと考える。
「わかったの!
母さまや国連の人に言ってみるの!」
レオルは、この姫の幼さが気になった。
「おいくつですか・・・?」
「八つなの!」
キティルハルム銃士隊 キティルハルムの、銃と剣を使用する騎士隊。




