第200話 王女の憂鬱
「・・・・・・」
ユニィは、ピコ丸なる男を警察庁長官と共に、事情聴取していた。
「まったく・・・
とんだド変態なの!」
あきれるユニィ。
「まったくですな・・・」
「入国目的はなんなの!?」
「猫耳ちゃんをモフりたいから。」
「・・・・・」
「・・・・・」
ユニィと警視庁長官は、絶句した。
「獣人族なら、この世界にいくらでもいるの・・・」
「い~や!まず、猫耳ちゃんだ。」
「なんで、私以下の年齢のちっちゃい子ばっか狙ったの?」
いわゆる「ロリコン」という種族では、なかろうか・・・
「くくく・・・
私にとって、十代以上の女性は、「ビッグバン」以前の存在なのだ・・・」
「・・・コレ・・・全ての成人女性を侮辱しているととられて、殺されても文句言えない発言なの・・・
ウチの母さまは、二十代過ぎてるの・・・」
「な・・・なんと・・・合法ロリ!?
純正ロリ妊婦だと思ったのに!」
「過激な発言と、行動・・・
そして服装はやめるの!
社会不適合者なの・・・」
「・・・女王に襲い掛かろうとした・・・
これは、「強姦未遂」「不敬罪」ですな・・・」
不敬罪・・・
これは、キティルハルムでは王族に対する「名誉毀損」とされている。
「調書はできました。
最高裁に提出します。」
「わかったの。
と、いう訳でピコ丸さん・・・
裁判を受けて欲しいの。」
「わ・・・私が悪いのではない!
社会が悪いのだ!」
警官に両脇を押さえられ、ピコ丸はひきずられていった・・・
すがすがしいほどの変態です・・・
いくらキティルハルムでも、こういう人を受け入れられるほど寛容ではありません・・・




