第198話 大魔王より怖ろしき者
「お嬢ちゃん!僕といいことしよお~」
ユニィは、ひっと声をあげる。
この男は、母が昔言っていた、「変質者」なる種族に違いない。
ピコ丸と名乗った男のフンドシには、これによがしに日本語で「お宝」と書かれていた。
貞操の危機だ。
なりふりかまっていられない。
ユニィは、腰を落とし、悠久の守護杖をぶつけると同時に叫んだ。
「無礼者!天誅なの!」
ボグッ!
「!!!」
そこにいた者たちは皆、鈍い音が聞こえたと、後に証言している・・・
「~~~おおお・・・」
ちょうど、そのときだった・・・
おなかを抱えた、ミリアムが到着したのは・・・
「おおう・・・猫耳妊婦・・・萌える!」
仏頂面のユニィが、「ピコ丸」に、ガソリンをかけた。
「火炎弾丸!」
「ぶわあああああッ!」
激しく燃焼・・・
「燃えればいいの!」
ずいぶんおかんむりだ。
「あ・・・熱い・・・」
「じゃあ、冷ますの。
吹雪の風!」
やりたい放題だ。
「ちっちゃな女の子ばっかりか、母さままで・・・
汚物は消毒なの!
変態は焼却なの!」
情け容赦がない。
私は、ユニィが手を止めるまで、黙っているしかできなかった・・・
私は、「萌える」と言ってるヤツを見ると・・・
「燃えろ」と言いたくなります・・・(笑)




