第195話 混沌の大魔王
第六惑星では・・・
「あのね!
君が一番、敵味方から信用されていないわけ!
わかる!?」
混沌の大魔王カオティカが、実験用マウス一号に呼び出され、説教をされていた。
「くくく・・・この私が裏切るとでも?」
「そうだよ!」
カオティカは、にっと微笑んだ。
「私は、勇者を相手に遊び・・・
君は、他の大魔王を指揮して、任務に望めばそれでいい。
国連軍相手とはいえ・・・
君の計画を了承してくれる将は「猫の女王」を含めて僅かだ。
非情になりたまえ・・・
私を捨石にするのだ。」
しかし、実験用マウス一号は、ぷいっと横をむく。
「君は、ものわかりがよすぎるんだよ!
ウォルスト君と違ってね!
同じことを言っているのに、信用できない!」
「おやおや・・・嫌われたものだ・・・」
言うと、カオティカは、実験用マウス一号の部屋から出ていった。
すると、実験用マウス二号が、顔を出す。
「先輩・・・
あの人・・・
信用できるんですか?」
「できないよ・・・
彼の属性は、「混沌」・・・
人間なら、「究極の戦士」の属性だけど・・・
大魔王なら、どう転ぶかわからない・・・
僕たちが一枚岩だったら、「戦力」なんだけどね・・・」
「まさに・・・
蝙蝠ですね・・」
「そうだよ・・・」
実験用マウス一号は、電子タバコを足元に落とした。
「あちゃーッ!」
「それ・・・
電子タバコです・・・」
「ノリだよノリ・・・」
実験用マウス一号は、ため息をついた。
混沌の大魔王登場です!




