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第194話 女王の真意

「あなたが、ここに来られた理由・・・

それは、「軍拡」のことですね?」


滝川さんは、はっと表情を変えた。


「では言います・・・

ここまで、兵力を増強してもよいのでしょうか・・・?」


そうきたか。


「平和を護ることは、すばらしいことです。

私がかつていた国では、本格的な「軍隊」が存在していませんでした。

代わりに、専守防衛の軍隊と称される「自衛隊」なる組織が存在しました。

私が知る限りですが、「自衛隊」並びに「防衛軍」と訳された記録はありません。」


「それでは・・・

皆を教育して啓蒙する方法もあるのでは?」


私は首を横に振る。


「確かにそうです。

しかし、敵はいなくなっても、「軍隊」は必要なのです。

友好的な相手でも、対等に見せるには、ある程度の「力の誇示」がいります。

力だけでも・・・

思いだけでも、だめなのです。

もっとも・・・

「武器」は、飾って眺めるだけなのが理想的ですが。」


私は、大きくなったおなかをなでた。


「きれいごとだけではないと・・・?」


違うなあ・・・


「いいえ・・・

むしろ、きれいごとを力で押し通してもいいと思っています。

正しくても、悲劇を生むことも・・・

間違っても、幸福に導かれることも・・・

そういったことは全て私は「間違って」いると思います。

だからこそ、

「正しくて幸福になり、間違って不幸になる。」

そんな道を拓きたいと考えています。

かつてこの国は、女王が「母親」でした。

いわば、「家族」です。

他国の方々は言わば「友」であり、隣人です。」


そうなんです。

難しいなあ・・・

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