第190話 銃士隊用新兵器
がちゃり!
銃士隊隊長ダルタニアン・アルム三世は、支給された三段階切り替えライフルを操作してみる。
「陛下・・・
すばらしい新兵器です。
神波動連発銃、
アイアルコン弾頭爆裂銃・・・
魔法弾頭・・・
これらを切り替えできるとは・・・」
「でしょ!?」
キティルハルム銃士隊・・・
現在は、専用魔装騎士も与えられることになった、キティルハルムで最も新しい実動部隊だ。
剣と三段階切り替えライフルを主兵装として使用する騎士部隊だ。
イメージすると、「三銃士」の銃士隊を思い浮かべる方もいるだろう。
実は、彼らは日本の「鉄砲隊」と同等の存在なのだ。
つまり、リシテアールの軍人では、最も近代化された部隊といえる。
他国では、神波動銃兵だけで構成されたライフル兵や魔導師が血路を開き、騎士が突入するという戦術となっているらしい。
しかしだ・・・
キティルハルム銃士隊は、「全て」をこなす。
親組織の「図書館の騎士団」は、純粋に国防に携わっている。
新旧の「日本軍」に例えると、
「旧帝国軍」の役割を「銃士隊」が・・・
「自衛隊」の役割を「図書館の騎士団」が担っていると言えばいいか・・・
この辺りは、日本人ならわかるが、外国人の方に理解されづらい。
「自衛隊」の訳語がないからだ。
「まあ、この辺りは「セルフなんちゃらじゃなく、すなおに「国防軍」とでも約せばよかったんだろうけど。」
「はは・・・
結局は、「軍人と警察官は無駄飯を食っているだけの方がいい。」とは、このリシテアールでも通じる言葉ですからな。
言葉で言っても解らんのは仕方ない。
が・・・
感覚でも理解できないというのは、どうにも辛いものがありますからな。」
ダルタニアンは、専用機KRK-002Dマスケッティア・ダルタニアン専用機を見上げる。
先程の「新兵器」の「魔装騎士用」の装備される手はずになっている。
「かつてない戦いになるでしょう。
王家の血をひく騎士として、陛下と閣下の脇はお守りいたしましょう!
それが、キティルハルム・・・
ひいては、リシテアールのためとあらば!」
ダルタニアンのご先祖様は、「ハイブリッド・ブレイバーズ」で活躍しています。




