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第178話 氷の大魔王

「あーっ!

水循環システムが凍ってる!」


生産休養中の、生産用マウス五号が声をあげた。


「どうした?」


「にいさま!

水循環システムが、凍結してるんです!

このままだと、何も出来ないです!」


惑星内の水周りだけでなく、機械類すべてストップしてしまう。


生産用マウス五号から、報告を受けた戦闘用一号は、彼女を連れて、父の個室に走った。



「な訳ないだろ?」


実験用マウス一号が、電子タバコを吹かして言う。


「本当なんですよお!」


「まさかな・・・

だとしたら、ファルス君が怒り狂うぞ・・・」


実験用マウス一号の顔が、蒼白になった。


「なんです?

父さん・・・」


戦闘用一号が尋ねる。


「氷に暗闇・・・

このキーワードでピンときた!

教えたはずだぞ・・・

ファルス君が、科学導師をやめて大魔王になった理由を・・・!」


「ま・・・まさか・・・」


「ファルス様にまとわりつき、老師との研究をぶち壊した助手の・・・!」


「そう・・・

彼女は、ファルス君の怒りを買い、凍結粉砕フリーズドライで肉体ごと粉々にされたはずだ・・・」


そのまま、電子タバコを足元に落としてしまう。


「あ・・・あじゃあッ!」


「父さん・・・

これ・・・

電子タバコですよ・・・」


「つい・・・」


ファルスの部屋・・・


「にゃんこそば大食い大会で、また痛めつけられおったか。」


「あのチェシャ猫ってのが強いんだぜ・・・」


機械人間アンドロイドのくせして無茶するでないわ!」


ファルスは、ハイペリオンと世間話をしていたが・・・


「室温・・・零度まで低下・・・!」


「なんじゃ!?

この底冷えするような神波動オーラは・・・!」


戸を開けて、白衣のエルフ女性が入ってくる。


「お久しぶりですファルス博士・・・

いいえ・・・

機巧の大魔王ファルス様・・・」


「てめえ・・・

よくおめおめと俺の前に姿を現したな・・・!

リリエラ・ファイス・・・」


「いいえ・・・今の私は、「氷の大魔王」リリエラです。」

な・・・なんと・・・!

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