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第176話 闇の大魔王は・・・

「どうされた老師?」


闇の大魔王ウォルストが尋ねた。


「お主・・・

今のリシテアールをどう思っているのかのう・・・」


「ほとほと困っている。

この私が滅ぼしたくない部分が多くなりすぎてな。」


ウォルストの返答を聞き、ハイペリオンがにっと笑った。


「現在、ネズミの奴が、反逆の準備をしておる。」


「フッ・・・

そういうことか・・・

奴め・・・

「ネズミ」らしくこそこそしていると思ったら・・・

で、私はどうすればいい?」


「くれぐれも、ミュウの奴に気取られるな。」


「わかった。」


ウォルストは、ハイペリオンを見た。


「困った人類だ。

ライテスとミリアム女王が現れて以来、改善方向に向かっているではないか。

我々にとっては「兵糧攻め」だよ。」


いいつつも、楽しそうなウォルストだが・・・


「今や、私の母親のような親はもはや数えるほどだ・・・」


「そりゃ、困ったことになったのお!」


ウォルストは、肩をすくめる。


「違いない。

しかし、所詮は「底辺」にいたものの経験か・・・

とはいえ、ライテスが最初にまいた種に、ミリアムが水をやった。

後は、ユニィが手入れをするのだろう。」


ウォルストは、愉快そうに笑った。


「長年、闇の大魔王をやっていた甲斐があるというものだ。」


「「必要悪」ということかの?」


「まあな・・・

時が来たらネズミの奴に指示を出されよ。

直接の助けも、「悪役」として討たれる役もやってやる。」


闇の大魔王ウォルスト・・・


「私の子孫たち・・・

ファルスト一族も元気だと聞く。」


彼は、今自分の価値を見出だしていた。

老師とウォルストが、密談です。

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