第17話 魔法
「人間の身体には、精神的なエネルギー「魔法力」、肉体的なエネルギー「気」が存在します。
まあ、まず魔法は魔法力を、使いますが・・・
ナキさん・・・そもそも魔法ってなんですか?」
「にゃッ?」
いきなり、魔法教師ミアナ・エル先生に指されてびっくりするナキ。
「神様だか精霊だかに、「○○してちょうだい。」ってお願いするにゃ!
それが「呪文」にゃ。
でも、ただじゃ「お願い」聞いてもらえないにゃ!
だから供物をあげるにゃ!
供物として「魔法力」を使うにゃ!」
ナキは、キョドりながらも返答する。
「はい。
そうです。
もっとも、上級者や慣れている人は「心の中」でお願いできるのね。
これを「無詠唱」とか、「思念詠唱」とか言います。
戦場で名を上げた魔導師や勇者なんかは、頻繁に使っていたそうです。」
すげえ・・・
じゃ・・・
一番簡単な「灯り」の術をば・・・
ぽっ・・・
指先に、灯りが灯る。
「ディ・・・解呪!」
あわてて、解呪する。
「で・・・できちゃった・・・」
「姫様・・・おめでたにゃ?」
ごすっ!
「あだッ!」
「この期に及んで、腐ったギャグを飛ばすな!」
まったく・・・
このナキという女は!
魔法の授業です。