第165話 年末アニメ
キティルハルムの年末は、アニメが多い。
日本人並に、サブカルチャー好きなのだ。
定番が、「ノワール女王物語」や、「ニウ二世冒険談」。
熱い熱血発明家が主人公の「ライル二世航海日誌」なんかだ。
うーん・・・
ウチの国民は、英雄が好きだな・・・
変わり種には、「総合導師超魔王討伐記」がある。
って、これ・・・
ライテスが、連合軍総参謀として超魔王と戦う話じゃないか・・・
ん?
「これいいにゃ・・・」
こたつにどっぷりと入り、テレビを観ていた私のとなりに、リケちゃんがいた。
「アトランティア封印物語・・・」
って・・・
「あなたが、殺されたときの話じゃないの・・・」
「ディティールにこだわってるにゃ・・・
逃げるときのあちしをものの見事に再現してるにゃ・・・」
なんで、自分が殺された時のアニメを観るかな?
「感動にゃあ~ッ!
か・・・母ちゃん・・・
あちしのために、あんなに怒って・・・
あんなに泣いて・・・
あちし・・・
母ちゃんが供えてくれたオリハルコン像・・・
今も大事にしてるにゃあーッ!」
オイ!
「理解できん・・・
私があなたの立場なら、こういうの観ないわよ。
「ニウ二世冒険談」のほうが楽しいし。」
「あの女王様すごいにゃ。
一人で狼を返り討ちして、捌いて食べちゃってるにゃ。
亭主は横で、料理の支度してるだけだし。」
どこ見てるんだ。
「陛下だったら、「総合導師超魔王討伐記」かと思うにゃ・・・
娘の天空の勇者のルミナリアが、めっちゃ強いにゃ。」
「まったく・・・
何しにきたの?」
「ナキさんが、新作に取り掛かったにゃ。」
な・・・なんと・・・
次は、何作る気だ!?
ナキ:みことさんからのリクエスト・・・
「ドヤ顔でカラフルな芋虫」に挑戦するにゃ・・・




