第154話 リケ・サンクチュアリ温泉
リケは、上機嫌で丘の麓に穴を掘っていた。
なぜか、「与作」の替え歌を上機嫌で歌いながらである。
なぜならここはキティルハルムの地質学者たちが、地底のマグマと地下水脈を確認した場所だからだ。
すなわち・・・
「温泉にゃーッ!」
道路工事をする作業員もかくや。
「火器は厳禁にゃ~・・・」
火気だろ。
スコップで、ざくざくと掘る。
やがて、一メートルも掘ったかと思ったころだろうか・・・
「なんか、あったかいにゃ。」
手ごたえを感じて、更に掘る。
周囲の温度は、更に上がっていく。
「にゃーははは!
温泉にゃ!
みんなで暖まるにゃーッ!」
大儲けを確信し、更に掘る。
五時間もすると、二十メートルもの縦穴となっていた。
これは、リケが「神」となっていることにより、身体能力が「人間」のころより格段に跳ね上がっているためできる芸当である。
つまり、掘り始めの力と速度をまったく緩めず掘っているのだ。
次は、「超絶ダイナミック」を歌っている。
がすッ!
ついに、水脈の岩盤をぶち抜く。
ぶしゃああああああッ!
「うおッ!」
リケは瞬時に、「猫神将」となり、上空に退避する。
「やったにゃーッ!
温泉にゃーッ!
みんなで入るにゃーッ!」
基本、一部を除く獣は風呂に入らないという。
しかし、生後数ヶ月の仔猫が、飼い主に風呂に入れられて「ハマった」という話もある。
特に、キティルハルムの民は完全に「人間生活」に浸かっているため、抵抗感がないのである・・・
基本的に、キティルハルムの民はお風呂が大好きです。




