第149話 不調
「うっぷ・・・」
なんだコレ・・・この不調は・・・
ふらふらとして、ばたりとたおれる。
過労か?
あれ?
「ミリアム様!」
遠くで、イリアの声が聞こえる・・・
「また、赤ちゃんなの!」
十一になり、女の子らしくなったユニィが言う。
「私、お姉さん?」
「そうなの!」
学校に上がったばかりのララに答えるユニィ。
そう・・・
私は、また妊娠した。
うーむ・・・
「気にすることは、ありませんよミリアム様。
先代様は、即位されてからあなたや、妹様をお産みされたようですし。」
プレッシャーかけるな!
「それより、仕事よねぇ・・・」
まいったなあ・・・
「評議会関連や執務は、体調がよくなればできますが・・・」
「うん・・・
国連関連よね・・・」
「では、最重要事項に限って、執務室に無線立体映像でライブでできないか問い合わせてみます。」
「お願い。」
うむ。
仕事のできる夫だ。
数ヵ月後・・・
執務中に、「機密会議」が始まった。
国連の幹部が立体映像で現れる。
「お久しぶりです。ミリアム女王。」
国連事務総長クラディスが、挨拶する。
「お久しぶりです。」
「第三子ご懐妊だとか。」
「はい。」
「ところで、皆様にごらんいただきたいものがある。」
眼前に、巨大な宇宙戦艦の画像が浮かび上がる。
「極秘計画で、国連艦隊の総旗艦として、要塞空母艦の開発計画が浮上した。
可変型要塞空母艦リシテアール・・・
神波動閃熱砲を四門備えた旗艦だ。」
こ・・・これは・・・
すげえ・・・
マク〇スキャノン級を参考にしております。




