第140話 光の勇者の王子様
「まったく・・・
あの方は、絶食女の「落とし方」をわかっておられんのだ。」
アルナスは、仏頂面をしていた。
「まずは、「タク友」になり、「マブダチ」になることから初めなければならん!」
「えっと・・・
母さまの論文によると、絶食系は「相手に浪費」をさせたがらないの・・・」
ユニィは、ミリアムの「恋愛心理学」の論文を読んでいた。
「絶食系」は、相手のお金だけじゃなく、エネルギーを浪費させるのが嫌なの。
「自分」にそれだけつぎ込んで効果がないってわかってるからなの。
だから、自分と同じ「節約・趣味」を覚えてもらって、「同じ目線」でつきあってほしいものなの。
トラルティールの人より、ウチの国民の方が、理解度高いの。」
「ははは!
人猫は、「宝石」なんぞ「どうでもいい」からな。
ガラクタ贈られるより、実用品を贈られるほうがいい。」
当のファミアは、居眠りをしている。
「ん・・・そんなに私にボコられたいのお?
嫌なら、「コクる」のやめろおッ!」
「寝言で言ってる・・・」
その間にも、パーシスは勝ち残っていく。
「私も、亭主とデートに行った時は、力づくで「割勘」にさせていたもんだ。」
アルナスは、言う。
「絶食系とは、「他者からの干渉」を嫌う種族だ。
裏を返せば、「優しさの極限」ととれる。
だから、「同族」としか「恋愛」したがらないのさ。」
「「己を知り、敵を知れば、百姓一揆」にゃ?」
「違うにゃ。「百戦危うからず」にゃ。」
ミラにリケが突っ込む。
「ま、そういうことだな。
これは、兵法にも通じる。
自分がそうだと思っても相手もそうだとは限らん。
かつてのライテスの頃の地球は、相手のことをかえりみず一方的に玉砕した者が多かったらしい。」
かと言っている間に、決勝戦である・・・
絶食系は・・・
「己の分」をわきまえ「過ぎて」恋愛が「不適合」な人が多いです・・・




