第135話 聖地新生
「にゃーははは!
だいぶお金がたまったにゃ!」
通帳を見て、リケは上機嫌だ。
「じゃあ、建築キルドマスター・ミハラ・エルと都市計画ギルドマスター・ウィリアム・テルに計画を相談して詰めてみて。」
「ひゃほい!
霊廟の隠し部屋は完全なプライベート・スペースで・・・
神殿の祭壇は、あちしがいないときに・・・」
妄想爆発だ。
一ヵ月後・・・
リケ・サンクチュアリは、豪華かつ清楚な場所へと生まれ変わっていた。
「しかし・・・
秘書としての神官を雇ってないにゃ・・・」
「おバカ!
神様なら、それくらいしなさいよ!
」
この神様は、こういう天然ボケをよくかます。
「でも、いいって言ってくれた人はいたにゃ。」
「誰?」
誰だろう・・・?
「ヴィブリオにゃ!」
「へッ!?」
以外だ・・・
「でも・・・
家業はどうすんのよ!
彼は長男でしょ!?」
「あちしとの間に子が生まれたら、好きなほうに継がせるって言ってたにゃ。
それまで、「兼業」でやるって言ってたにゃ。」
むちゃくちゃハードだぞ・・・
「ってか、あなた・・・子供できるの?」
「いくら陛下でも失礼だにゃ。
今は、「人間」のレベルに調整して、肉体を成長させているにゃ。
だから、ユニィ姫の赤ちゃんができるころには、あちしも産めるにゃ。」
「へ・・・へえ・・・」
「ま・・・一般参拝は当分まだだにゃ・・・」
リケちゃん・・・
残念・・・
聖地・リケ・サンキュチュアリ
かつて、「信仰心」を持つものを阻む結界があったが、「神和」で大地の気の流れが変わり、その影響で変わった聖地。
現在、主である平和神リケの神殿と住居がある。




