第132話 国連総会
父さま母さまの国葬を終え、私たちは国連総会に出席した。
国連事務総長グラディス・ライテス。
トラルティール王アルシア・トラルティール。
邪馬台国皇帝タカマガハラ・タカノリ。
ラムンセン王エティアス・ラムンセン。
ルーシャート王ミディアム・ルーシャート。
ヘクセンティアール王ラスル・ヘクセンティアール。
エルフィーラ女王ミアラ・エルフィーラ・・・
以上が、メンバーだ。
他にも、ドラゴンシティの五竜王や鳥人族の女王、竜神たちがいるが彼らは基本、窮地にならないと現れない。
「なんということだ・・・」
「よりによって、キティルハルムを単騎で奇襲するとは・・・」
「少なくとも、エルシィルは、敵にして「背教者」だな・・・」
そんな中で、タカノリが立ち上がった。
「して・・・ミリアム女王・・・
現在の技術進捗はいかがか?」
単刀直入・・・
話が早い。
「小型模型で、空間転移を成功させました。
空間転移動力炉は、完成間近です。」
「それと・・・陛下の新型機を目下開発中です。
大魔王たちのこと・・・
予想のつかない新兵器を投入してくる恐れがあります。」
私とイリアの発言にどよめきが走る。
「しかしながら、聖鳳凰様とリケ様の参戦をとりつけられたのは僥倖ですぞ。」
グラディスが言う。
しかし・・・
そう単純だろうか・・・
国連理事
国連理事は、各国の王・最高指導者からなる。
オブザーバーとして、平和神リケ・ミケランジェロが加わる場合もある。
また、取りまとめ役は「理事総長」が務めるが、近年にはキティルハルム女王の発言力が増している。
ただ、エルフ系の王たちが前時代的な言動が多い。




