第128話 混沌の悟り
「ミ・・・ミリアム・・・」
母さまの声が、聞こえる。
「誰か、回復魔法を!」
「「「はッ!!!」」」
幸い、衛兵には誰一人負傷者はいない。
けど・・・
「神様は、人を殺せと言うものなの!?
神様は、人を認めるなと言うものなの!?
あなたは、勝手に神様を「そんなもの」に陥れている!」
柄から、銀の光が迸る。
「それは、許されない!」
「お・・・
おおう・・・
ま・・・まさか・・・「暗黒神波動剣」を通り越して、「混沌神波動剣」だと!?
それは、創造神王にも一部しか使えぬ、「神」の秘術!
お・・・おのれ!
人間が・・・
それも、「人猫」風情が!」
私は、金剛石を合成して放つ。
「金剛石吹雪!」
「ぬおおおおおッ!」
大魔皇エクシィルは、結界で防ぐ。
「必殺!守護者大剣!」
ズバッ!
私の一撃は、エクシィルの左肩から腹までを切り裂いた。
「お・・・おのれぇ・・・!
猫風情が!」
エクシィルの傷は、瞬時に回復する。
「許さんぞ!
神は、エルフのみが仕えることを許されるのだッ!」
だが・・・
そこに、圧倒的な光流神波動の塊が出現した。
「聞き捨てならないね。
今まで、反省するまで放っておこうと思ったけど、そうもいかないようだね。」
「にゃ。
あちしの命じゃ足らないみたいにゃ。」
そこに、ルカ様とリケちゃんがいた!
「神」登場!




